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あかんたれと「一汁一菜でよいと至るまで」土井善晴

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土井善晴さんの「一汁一菜でよいと至るまで」を読んだ。

テレビで有名な料理研究家土井勝さんの長男として生まれ
自分自身の方向性を見つけるまで大変だったと思います。

この方、グレートトラバースの田中陽希さんのファンでもあります。
さて、この本の中に懐かしくも「あかんたれ」という言葉が出てきます。

「あかんたれ」とは大阪弁で、ダメな人 意気地のない人と言う事です。
しっかりした親の子なのになあ~と親と比較される
通称「アホぼん」のことなどもそう言います。

昔テレビで、花登 筐さんという脚本家がつくられたドラマが大ヒットしました。
『番頭はんと丁稚どん』、『細うで繁盛記』、『どてらい男』、
『おからの華』、『あかんたれ』等々
数えきれないくらいの大ヒットの連続です。(1959年頃から活躍)
面白かったなあ。

土井さんは、自分の中にある「あかんたれ」と自覚し
大学を休学して単身で1年フランスのレストランで働かれたりします。
日本に戻ってからは神戸のレストランで卒業まで下働きです。

本を読むとわかるのですが、とても努力家で
私からしたら、ちっとも「あかんたれ」なところなどないと思うのですが。
有名な偉大な父親を持つと子は大変なんでしょうね。

その後、大阪の味吉兆で会席料理の素晴らしさを学び
テレビの料理教室、父親の調理師学校、店舗開発の仕事などをされます。

そうしたハレの料理(非日常の料理)を勉強して来られ紹介されている土井さんですが、
ケの料理(日常の料理)には、一汁一菜を勧められます。

気負わず日々の身体を養う家庭料理の原点が
一汁一菜なんだろうなあと思いました。
美味しく・飽きず・簡単

本日のお昼は、自分で作った1人前の具沢山味噌汁と柚子みそでご飯を戴きました。
だしも入れない味噌汁でしたが美味しかった。
ケの料理は本当にこれでちょうどいいと思いました。

次回は、土井さん伝説の「塩むすび」に挑戦しようと思います。
手をきれいに洗い、米を丁寧に洗い
炊き立てのご飯をで作る塩むすびです。
おにぎりなんてと簡単に見えますが、基本の極意は手を抜かないところなんでしょうね。