「紅珊瑚の島に浜茄子が咲く」 作者:山本貴之を読みました。
第15回 日経小説大賞受賞の作品です。
江戸時代後期の歴史ミステリー小説です。
遠州浜名藩主の四男の響四郎が、町方の女房との根津権現での出会いから物語は始まり、
一夜の情事の後に4年後の再会を約束し、場面は変わります。
響四郎は、羽州新田藩に継嗣として迎えられることになりますが、
それには、幕閣の出世頭である浜松藩主・水野忠邦の斡旋がありました。
新田藩が預かる幕府直轄の島の探索をさせることが目的でした。
その島で、江戸から付き従ってきた浜名藩士が、次々と島で不審の死を遂げる事件が起こります。
北海道に咲く浜茄子が島に根を下ろし咲く理由は
水野忠邦の思惑は
不審の死の理由は
4年後の再会は果たされるのか
読後感の良い読みやすい小説です。
ハッピーエンドなのが良いです。
作者のプロフィールを見ますと東大法学部卒で銀行勤務の後にコンサルティング会社とあります。
この小説も単なる歴史小説ではなく、自身の経歴を活かしたものとなっています。
日経ですので、経済に関係する文学賞と言う事なのでしょうか。
日経文学賞は、第15回で終了と言う事です。
作者の山本貴之さんのプロフィール
1959年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業、ジョージタウン大学法学修士。銀行勤務の後、コンサルティング会社を経て、現在は空港運営に携わる。『紅珊瑚の島に浜茄子が咲く』で第15回日経小説大賞受賞。著書にエネルギーや金融ビジネスを扱った小説『M&A神アドバイザーズ』『金融再生請負人』がある。北海道在住。
https://bookplus.nikkei.com/atcl/author/00741/
”日本のひなた”みやざき暮らしの男です。ニックネームは「ひでさん」です。このブログは2020年3月より始めました。月に2~3回の珈琲の自家焙煎と週1~2回の市民農園約9坪での野菜作りとぼちぼち嗜むソロウクレレについて書いています。防災士です。よろしくお願いします。