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読んだ本「極楽征夷大将軍」垣根涼介

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第169回直木賞「極楽征夷大将軍」垣根涼介を読みました。
久しぶりの長編です。
上下2段組で549ページありました。

物語は、鎌倉時代末期から室町幕府の始まりまでになります。
室町幕府は、ちょっと歴史的に学びが抜け落ちているところがありました。
大河ドラマでも「太平記」があったようですが見逃していました。

今回、この小説を読んでこの時代を学ぶ事が出来ました。
大変面白い小説でした。
まったく似ていない兄弟愛が面白く心地よいです。

足利尊氏と足利直義兄弟が北条氏を倒し、室町幕府を作る物語になります。
主人公もそうですが、後醍醐天皇、楠木正成、新田義貞と歴史的に有名な人物も登場します。
歴史を学びながら登場人物の個性あふれる姿を楽しみながら読みました。

室町幕府を作りあげるのに貢献した足利尊氏と足利直義と高師直
3人それぞれの持ち味で室町幕府を作り上げますが、
置かれた立場や使命や守りたいものが違う事によりズレが生じ不幸が訪れます。

本の帯にこのキャッチ 思わず手に取りたくなります。
「史上最も無能な征夷大将軍
 やる気なし使命感なし執着なし
 なぜこんな人間が天下を獲れてしまったのか? 」

読んで損のない一冊です。